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ソングブック

2020年 2月、革製本(チェコ・プルゼニュでの制作

 

Tribute to Radio

過ぎ去ろうとしているものたちへ

 

2020年 2月、私が4年間聴き続けていたラジオ局への感謝の意味を込めて、1冊の「ソングブック」を作った。

 

この4年間、ずっとひとつのラジオ局を聴いていた。20年代から70年代の音楽と、その合間に語られる些細なエピソードを聞くのは、何事にも代え難い贅沢な時間だった。

 

昨年の7月からチェコの西ボヘミア大学で学び、今年の3月、新型コロナウイルスの影響で帰国ができなくなる。その結果、3か月間延長してチェコに留まることになった。 2018年はソ連のチェコスロバキア侵入から50年、昨年はベルリンの壁崩壊後30年、そして、今年はポーランドのアウシュビッツ捕虜収容所の解放から75年。ここヨーロッパで歴史の節目の式典を経験した。

父は1968年にイギリスを旅行中にソ連のチェコスロバキア侵入に遭遇し、結果として母国を離れた。私も一時的に、程度の差はあれ、日本への帰国ができなくなる状況に飲み込まれてしまった。

緊急事態宣言後、ロックダウンの中、私は何度もプラハへ出向き、人のいないプラハの街を何十キロも歩きまわり、記憶にとどめた。 この時期に見たもの、感じたものを1冊の本に残し、この4年間に聴いてきたソングを選び、絵・文章・写真に息吹きやリズムを与えられることはできないだろうか、と考えた。

         ♩

私自身がディスクジョッキーとなり、語ります。

 

©2025 Hanako Kudlic.

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